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外こもり族1 [外こもり]

僕が取材した『海外で引きこもる日本人=[外こもり]族の生態』という特集が今週発売の週刊S誌に掲載されたんですが、自分の記事にしては珍しく反響があるようです。

僕のところにもいろんな声が届いていて、ホントうれしい限りです。

反響があるのは良くも悪くもうれしいもの。数年前、2ちゃんねるのあるスレッドで僕の書いた記事が取り上げられたことがあったんですが、「あの2ちゃんで内容はどうであれ、俺の記事についての書き込みが載ってる!」と喜んだものです。

ちなみに記事掲載後、このブログの読者はいつも3~4倍にアップ。コメントを書き込んでくれた方もいましたが(コメントどうもです!)、どうやら「外こもり」という言葉をキーワードに検索をかけて、たどり着いた人のようです。

というわけで、「外こもり族」について少し話そうと思います。

彼らは、まず「バックパッカー」ではありません。バックパッカーはあくまで旅をメインにしていますが、「外こもり」は旅が目的ではないんです。

日本より物価が安く、かつ居心地のよい場所を求め、そこに長期滞在をする。そして、金が残りすくなくなったら、帰国して数ヶ月~半年ほどバイトをして海外に行く。ただし、女性は派遣社員や契約社員という人がほとんどで、契約期間が終わって海外に、というパターンが多いようです。

週刊Sではタイ、バンコク市内のカオサン地区で取材しましたが、ここは本当に長期滞在の日本人が多いですね。3ヶ月~半年単位で滞在し続ける「外こもり」をはじめ、彼らより1度の滞在期間が短い「プチ外こもり」、一応日本で仕事をしている状態で休みを利用して数日~1週間程度いる「外こもり予備軍」など、ひと言で「外こもり」といってもいろいろいます。

また、バンコクのカオサンが彼らの聖地と呼ばれていましたが、今は他の場所で外こもる人も増加中。例えば、同じタイでもチェンマイ、カンボジアはプノンペンやシュムリアップ、ベトナムのホーチミン、マレーシアのクアラルンプールなど東南アジアでもこれだけあります。

どちらかというと、島やビーチなどリゾート系の場所よりは都市部を好む傾向にあるよう。基本的に外こもりの人は「海外にいても日本で暮らしているような生活の便利さ」を求める人が多いんです。あと、街の雑踏みたいな雰囲気を好むんでしょうね。短期なら自然の多いところのほうがよくても、長期だと街にいるほうが落ち着くようです。田舎より東京のほうがいい、みたいなもんでしょうか。

けど、慌しい都会でも日本違い、どこか時間の流れがゆったりしている。一見、矛盾した空気が異国の街には漂っているんです。現地人も昼間からダラダラしている奴は多いから他人の目を気にしないでいいし、何もしないでムダな1日を過ごしても誰から文句も言われません。

友人や知人、周りの編集者などに「こういう人たち、こういう生活をどう思うか」と聞いたところ、約半分の人は「うらやましい」と答え、残り半分の人は「何がいいのかわからない」とまったく興味を示さず、理解もできない様子でした。

まあ、賛否両論ってことでしょうね。でも、自立しているので、その点では「引きこもりよりはよっぽどいい」とみんな答えていました。とはいえ、引きこもりも外こもりも根底ではつながっている部分があり、まったく別の話というわけでもないんですけどね。

僕自身の考えとしては、
①まず外こもりをするには定職を捨てる覚悟が必要。

仕事に生きがいを感じている人、仕事が楽しいなどと思っている人はもってのほか。逆に仕事に対して、「ただ生活の糧を得るためだけに働いている」というスタンスの人、要は仕事の優先順位が低い人はある意味、外こもり予備軍です。

②次に結婚願望も捨てなければなりません。

外こもりになる場合、奥さんと子供がいる人なんてまずいません。いてもほぼ全員、離婚しています。つまり、独身でないと毎日日曜日みたいな気ままな暮らしは許されません。ただ、現地の女性と籍は入れなくても内縁関係になったりするケースはタイ在住の中高年の外こもりに目立ちますけど。なお、女性の場合は自分が外こもりでも結婚願望を捨てる必要はないかも。実際、結婚を機に外こもりを卒業する人っているんです。

③あと、友人や両親を捨てる覚悟も必要。

「外こもり」って生き方を日本で普通の社会生活をしている人にはなかなか理解してもらえません。両親は「日本に戻り、就職して普通に生活しろ」などと絶対言うでしょうし、学生時代の友人にしてもサラリーマンと外こもりでは世界が違い、話も考え方も合わないはず。特に外こもりの方には元サラリーマンなど社会人経験のある人がほとんどのため、他の人には「落伍者」や「負け犬」と見られがち。だから、あえて連絡も取ろうとせず、日本での友人知人とは疎遠になるって人が多いようです。

楽な生き方かもしれませんが、その代償もやっぱりあるんですよね。

まあ、興味がある人は連休などを利用し、数日~半月程度の外こもり体験から始めてみては。期間は短いですが、それだけでもずいぶんリフレッシュになりますよ。そのくらいなら社会復帰もちゃんとできますしね。

稀に短期間でもハマっちゃう人はいますけど……。


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コメント 12

yagi

海外旅行したことがないのですが海外旅行初心者の私でも大丈夫でしょうか?
日本人が多くいる場所まで無事たどり着けますか?
by yagi (2006-01-26 20:38) 

たかしMAX

>yagiさん

国や地域によって異なります。ちなみにどの国、どの地域でしょうか?

例えば、タイのバンコクなら空港からエアポートバスが出ており、1人でもカオサンという旅行者の集まるエリアまで行けます。

インドのデリーは危ないので、夜到着なら空港ターミナルで1晩明かし、翌朝市内に向かってください。たぶん、日本やバンコクから便なら日本人旅行者が誰かしらいるので、声をかけて行動を共にするのもいいかもしれません。たぶん個人旅行者なら目指す場所は一緒だと思いますので。

また、欧米であれば、リムジンタクシーやエアポートバス、鉄道が乗り入れているところなど、交通の便はいいと思います。ただ、欧米はアジアのように旅行者街などが少ないので、日本人旅行者が多くいる場所そのものがないかも。

僕も大学のとき、初めて海外が1人旅でしたが、夜中バンコクの空港に着いてもなんとかなりました。タイはアジアを旅する日本人パッカーのゲートウェイになっていますので。その点では初心者向きといえるかもしれません。
by たかしMAX (2006-01-26 21:00) 

新明天庵

 はじめまして!
 チェンマイの田舎に暮していて、最近は「チェンマイ男性単身ロングステイヤー」について、チェンマイの日本語情報誌に記事を書いています。「外こもり」論には、なるほどと共感できる部分が多々あります。チェンマイでは「外こもり年配男」が急増しています。
by 新明天庵 (2006-01-27 03:45) 

たかしMAX

>新明天庵さん

チェンマイ、いい場所ですよね。ちょっとうらやましいです。確かに、老後暮らす人だけでなく、年配の単身者も多いですよね。バンコクにもそういう人が多いみたいですし、今後そういう日本人がさらに増えていくんでしょうね。
by たかしMAX (2006-01-27 12:49) 

ココで捨てれば?

オイラもここで捨てたっす!!
てか、捨てた後もドウテイってウソついててもわかんないみたいで、
普通に「ありがと」って言って、お金くれたっす。
テラワロスw
http://afnfan.net/r/08a9d
by ココで捨てれば? (2006-01-28 11:29) 

yagi

私もタイに海外旅行し、少しだけでも外こもりを体験したくなりました。
でもタイでは言葉は英語じゃないですよね?
それに、治安はよいのですか?
by yagi (2006-01-28 22:28) 

たかしMAX

>yagiさん

タイは都市部や観光地なら英語でオッケーです。治安は東南アジアのなかではまずまずいいほうだと思います。基本的に暴力系ではなく詐欺など相手をダマすようなトラブルが多いので、とりあえず向こうから話しかけてくる人をタイ人にしなければ問題ないですよ。
by たかしMAX (2006-01-30 10:55) 

外こもり族候補生

記事が読みたくてSPAのバックナンバーを予約してきました。在庫は在るので2週間くらいで届くそうです。今から楽しみです。
by 外こもり族候補生 (2006-06-03 00:00) 

たかしMAX

>外こもり族候補生さま

わざわざバックナンバーを注文されたということで、ありがとうございます。
先日、取材でモンゴルに行ったんですが、ここにも少数ながら外こもりの人たちがいるようです。あと、中南米(コロンビアやエクアドルなど)なんかも穴場のスポットとして注目されているみたいですよ。
by たかしMAX (2006-06-03 09:56) 

外こもり族候補生

本日入手でき、早速読ませてもらいました。例えばストレスによる自殺者が問題になっていますが、ゆるい生活なら自殺しなくても済む人もいると思うし、年金にしても十分貰えない人も、ここなら暮らせるかも知れないし、今の日本で社会問題となっている自殺と年金問題の解決の一つになるかもと思いました。続編を期待しています。
by 外こもり族候補生 (2006-06-13 20:38) 

たかしMAX

>外こもり族候補生さま

コメントありがとうございます。「外こもり」とまではいかなくてもタイのようなユルい生活が可能な場所で暮らすのは選択肢のひとつになると思います。最近は数多くのデイトレーダーたちが「生活費が東京より安いから」という理由でタイに移り住んでいます。バンコクは海外では最も日本人が多く住む街(一説では8万人とも)ですし、居心地のよさも保障済み。僕も将来、引っ越そうかと思うほどです(笑)。
by たかしMAX (2006-07-02 22:55) 

Sere

記事、楽しく拝見させて頂きました。
デイトレーダーがいるということは、インターネット高速回線の環境も整っているということでしょうか。
あと、外こもりの人たちは日本に帰ったときに具体的にどのような仕事についているのでしょうか。特に中高年の男性。続編でそのあたりを期待します。
by Sere (2006-12-14 08:20) 

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