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バンコク邦人男性殺害事件5 [外こもり]

バンコクに入って4日、現地取材を進めるうちに事件のいろんな状況が分かってきた。

まず、浦上容疑者と殺された棚橋さんの間でトラブルがあったという話は、今のところ誰からも聞かない。

そればかりか浦上容疑者は7月中旬、「女の子を紹介するから今度遊ぼう」と棚橋さんを誘っていたことが分かった。

しかし、これは浦上容疑者の都合で、当日になってキャンセルになってしまう。

そこで再度日を改めて、という形になっていたようだ。

でも、このとき浦上容疑者は殺害するつもりがあったかどうかは不明だが、棚橋さんの口座から金を引き落とす計画を立てていたはずだ。

その証拠が「人力検索はてな」にある。

http://q.hatena.ne.jp/comoberu/questionlist

ここで浦上容疑者は犯罪予告とも思える質問の数々を行っている。

・ATMの1日の引き落とし額の多い銀行について
http://q.hatena.ne.jp/1212075348

・防犯カメラのデータ保存について
http://q.hatena.ne.jp/1212073798

・強盗殺人の罪状について
http://q.hatena.ne.jp/1210656395

・日本人が外国で犯罪を犯した場合について
http://q.hatena.ne.jp/1208462617

・キャッシュカードの口座番号・暗証番号、クレジットカードの暗証番号を他人に知られた場合について
http://q.hatena.ne.jp/1208009385

・一瞬で人を眠らす方法について
http://q.hatena.ne.jp/1124233987

これは日本でもすでに明らかになっているが、現地ではその前から、というより棚橋さんの失踪が発覚した直後から浦上容疑者の名前が浮上していた。

しかも、その浦上容疑者は5日深夜発のタイ航空672便でバンコクを離れ、6日関西空港から入国。

タイ警察が棚橋さん失踪について本格的に捜査を始めたのは7日になってからだが、この時点で「浦上君が怪しい」と仲間内では話しており、警察にもそれを話していたという。

実際、棚橋さんの携帯電話の通話記録を解析すると、ひとつだけ誰も知らない番号と計4回、彼がやりとりをしていることが分かった。

それは森容疑者が7月30日のタイ入国後に購入したプリペイド式携帯電話。

その後、浦上容疑者に渡し、彼が使用していた。

棚橋さんの失踪前、浦上容疑者はこの電話から市内のパソコン部品を扱うショップに電話をかけている。

しかも、電話の後に店を訪れており、その様子が店内の防犯カメラに映っていたのだ。

事件直前に棚橋さんが話していた電話の相手は浦上容疑者。

恐らく失踪当日、浦上、森の両容疑者は棚橋さんの自宅マンション近くにいたのだろう。

マンションを出た棚橋さんはいつもなら目の前を大通りのラチャダーピセーク通り方面に行くが、この日彼が向かったのは裏通り。

棚橋さんの友人によると、「こっちの通りを歩くことはまずない」と証言。

だが、この通りを歩く彼の姿が道沿いの建物の防犯カメラに偶然収められている。

でも、これについては以前も触れたが、その道は横道がないのに200m先のカメラには彼の姿が映ってない。

つまり、この間で棚橋さんの消息は途絶えるのだが、この200mの間に容疑者2人、そして犯行を手伝ったタイ人が拉致したものと考えられる。

道路脇には車が止められるスペースが十分あり、レンタカーを借りていたことも判明。

犯行グループの車が置いてあっただろう場所も現地調査でおおよそ特定することができた。

拉致した棚橋さんからマンションのルームキー、入口のセキュリティゲートを抜けるためのセキュリティーキーを奪い、森容疑者が彼の部屋の侵入した、というわけだ。

棚橋さんがマンションを出て、森容疑者が彼の部屋に侵入するまでの時間は約45分。

拉致現場と棚橋さんの自宅の距離の移動分を差し引くと、およそ30分。

容疑者たちはこの間に棚橋さんから銀行口座の番号を聞き出したのだろう。

その後、森容疑者が戻ってから他の銀行口座の番号を聞き出し、mixiを退会(もしくはパスワードを聞き出した)させてから殺害。

帰国した浦上容疑者は日本で棚橋さんの口座にあった現金1000万円を手にしている。

が、彼は「それは棚橋さんに貸した金」と言っている。

これは100%断言はできないが、嘘とみて間違いない。

棚橋さんの資産は株、為替など金融資産を含めても2~4000万円。

しかも、投資実績は06年、07年と黒字。

一方の浦上容疑者は、「バンコクでもいろいろと事業をやっていたようだが儲けていると聞いた試しがない」、「為替FXでかなりの資金を溶かしている(損失を出している)」などの証言を得ている。

つまり、金に困っていたのは浦上容疑者ということになる。

でも、ここまでの事件を起こすとなると彼も相当追い込まれていたはずだ。

そんな中、ある噂が浮上する。

《浦上容疑者は主犯ではなく、そのバックにさらに別の人物がいたのではないか》

最初は単なる噂で済まさせていたが、取材が進むにつれてそれが噂では片付けられなくなってくる。

事件の闇は我々が考えているよりずっと深いのかもしれない。

バンコク邦人男性殺害事件4 [外こもり]

事件が大きく動いた。

http://www.news24.jp/116963.html

残念ながら「ほぼ間違いない」とされていた遺体は、やはり棚橋さんであったとタイ警察が「断定」した。

さらに日本人2人が事件の容疑者であることが判明。

うち1人は棚橋さんの自宅に侵入した「ハーフパンツの男」、森宏年容疑者(30)。

そして、もう1人は浦上剛志容疑者(30)。

実は、私は棚橋さんだけでなく、浦上容疑者とも面識がある。

彼を紹介してくれたのは棚橋さんだった。

私はあるマネー雑誌の取材で棚橋さんに取材をお願いしており、そのとき「もし可能ならお知り合いの投資生活者にも話を聞けませんか?」と頼んでおり、当日棚橋さんの自宅マンションに来たのが浦上容疑者。

当時、棚橋さんは部屋は違うが失踪時と同じシーワラーマンションⅡに住んでおり、浦上容疑者も同じマンションの住人だった。

このとき棚橋さんの友人の投資生活者がもう1人来てくれて、さらに当時は私のアシスタントも現場にいたので全員で5人。

棚橋さんの自宅でひと通り話を聞いた後は、バンコク市内スクンビットにある日本風の居酒屋にタクシーで移動。

ここで飲んだ後、浦上容疑者は他の約束が入っているとかで別れ、残りの4人で次の店に移動したが恐らく4~5時間は一緒にいたはず。

一緒に飲んだ人間が殺人事件の被害者と容疑者になってしまうとは……。

私自身、現時点においては正直、報道レベルを超えた内容を知っている。

今週末にはタイに飛び、その裏付けを取るべく事件や彼らを知る人々に会って事件の背景に何があったのか聞くつもりだ。

でも、本当のことを言えば、気が重い。

タイは初めて行った海外の国で、最も好きだった国のひとつでもある。

それに将来住もうかと本気で考えたこともある。

自分でも心の整理があまりついていない。

けど、棚橋さんや彼の友人たちのためにも行かなければ……。

バンコク邦人男性殺害事件3 [外こもり]

バンコク在住の日本人男性、棚橋貴秀氏が殺害された今回の事件、やはり犯人は複数犯で間違いないようだ。

http://www.asahi.com/national/update/0818/TKY200808180325...

8月18日夜、タイ警察は会見で、「日本人2人とタイ人1人の3人が事件に関与している」とコメント。

しかも、そのうち日本人男性1名はすでに帰国しているという。

ちなみにこの人物(仮にA氏としておこう)は、棚橋氏が行方不明になった日と同じ5日深夜にタイを出国した彼の知人。

事件当初から何らかの情報を知っているとされていた人物である。

タイを発った翌6日に関西空港から入国したA氏は、その後の足取りは現時点では分かっていない。

しかし、8月7~10日にかけて名古屋市内のATMで棚橋氏の銀行口座から現金が引き下ろされている。

それを行ったのがA氏であれば、6~7日に関空から名古屋に移動し、少なくとも10日までは名古屋に滞在していたことになる。

また、これがA氏でない場合、A氏が帰国後、棚橋氏のカードを誰かに渡したことになり、共犯者はさらに増えるということになる。

でも、日本国内のATMにはカメラが付いており、これについては警察はきちんと把握しているはずだ。

ただし、A氏は5日に棚橋氏の自宅に侵入した人物(B氏)とは別人。

2人が共犯であるのは言うまでもなく、少なくとも5日にA氏が帰国するまでかなりの時間、行動を共にしていたと思われる。

なお、棚橋氏の自宅マンションの防犯カメラに映っていたB氏は野球帽を目深にかぶり、顔が映らないような仕草などをとっていた。

格好はハーフパンツに半袖シャツ、スニーカーにリュック。

この格好は日本人、それも旅行者など短期滞在者に多い格好。

一般的なタイ人はハーフパンツをあまりはかないからだ。

かといってバックパッカー系の旅行者にしては格好が小奇麗すぎる。

彼らの場合、大半はスニーカーではなくサンダル。

あとB氏は棚橋氏の自宅に入る際、白い手袋(軍手?)を着用している。

恐らく、ドアノブや部屋に指紋が残ることを恐れたのだろう。

となると、過去に警察に指紋を採取されたことのある人物、つまり前科がある可能性が考えられる。

無論、前科がなくても指紋を現場に残さないのは犯行グループからすれば基本中の基本ゆえ、この仮説の信憑性は低いが。

棚橋氏の部屋に入ったB氏は約15分の間に、ノートPC2台(SOTECのと、パナソニックのLet's Note)を持ち去っている。

また、室内は荒らされており、服なども散乱。

棚橋氏自身が外出時に持っていったのかもしれないが、財布とパスポートも部屋にはなく、このとき一緒にB氏が持ち去った可能性がある。

そして、部屋を出たB氏はマンション1階にあるATMのところへ行き、棚橋氏のカードを入れて、彼の銀行口座から2万バーツを2回にわたり、計4万バーツ(約13万円)を引き下ろしている。

4万バーツという金額は彼が口座を持つ銀行の1日に引き下ろせる限度額だったためだろう。

これが大体5日の11:15ごろ。

この後の犯行グループの足取りは正確には掴めていない。

でも、断片的な情報からその動きを推察することはできる。

警察もそのくらいはとっくに把握しているだろう。

とにかく棚橋氏のためにも1日も早い解決を祈るばかりだ。

バンコク邦人男性失踪、改め殺害事件2 [外こもり]

8月5日にタイ、バンコク市内の自宅マンションを出たまま行方不明になっている棚橋貴秀氏。

9日にバンコクの北東約200kmに位置するカオヤイ国立公園内で発見されていた遺体はかねてより棚橋氏の可能性が高いとされていたが、タイ警察は歯型などから彼であると「ほぼ特定した」と発表した。

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00138...

これまで得た情報や報道から遺体が棚橋氏であることは間違いなさそうであったが、正直言うと、「実は、まったくの別人であった」と報じてくれることを祈っていた。

現在、DNA鑑定による最終的な身元確認を行っているが、ここで別人だったと覆る可能性は限りなく低いという。

最悪の状況が現実のものとなってしまった。

しかも、犯人は現時点では1人も捕まっておらず、そればかりか棚橋氏の口座の預金が名古屋のATMから引き出されたことで事件は日本にも飛び火。

事件はますます混迷を極めている。

そこで、まず現時点で分かっている情報をもとに棚橋氏が失踪した8月5日の足取りを確認したいと思う。

10:11 自宅から手ぶらで外出
10:13 自宅のある8Fからエレベーターに乗り込み、1階に降りる
10:15 マンション1Fのロビーで電話をしながら外に出る

これが当初分かっていた棚橋氏の足取りだが、後に自宅マンション裏手の路地を歩いている彼の姿が道路沿いの防犯カメラが撮影していた。

現場は自宅マンションのすぐ裏手。

距離などから察するに10:18~20頃にかけてこの付近を歩いていたようだ。

ちなみにこの路地、棚橋氏を撮影した防犯カメラの200m先にはもう1台防犯カメラがあり、その間に横道に入れるような路地は存在しない。

でも、次のカメラに彼の姿は映っていなかったという。

つまり、この200mの間に彼は何者かによって拉致された可能性が高い。

事件はやはり最初から棚橋氏を狙ってのことだったのだろうか?

だとすると計画的な犯行であったと考えざるを得ない。

でも、棚橋氏が自宅を出た45分後の10:56には不審な男性が彼の家に入っている。

単独犯で成人男性1人を拉致し、ルームキーを奪って彼の自宅に侵入するとは考えにくい。

それに棚橋氏の自宅に侵入した男性はマンションの1階にあるATMで、彼の口座から現金を引き出している。

暗証番号を棚橋氏から聞き出したとし、その直後に殺害したことも考えられるがその可能性は低い。

なせなら彼がウソの番号を言う可能性があり、犯人は現金を引き下ろす前に殺すとは思えないからだ。

そのため、①棚橋氏の部屋に侵入した人物、②その間に彼を監禁していた人物、この事件には少なくとも2人の犯人が存在する。

つまり、犯人は複数犯なのだ。

バンコク邦人男性失踪事件1 [外こもり]

8月5日、タイのバンコクに住む1人の日本人男性が姿を消した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080815-00000003-jct-soci

この男性は10年ほど前からバンコクに住んでおり、為替FXや株など資産運用をしながら暮らしていた。

実は、彼とは面識があり、何度か飲んだこともある。

数年前から僕は、「外こもり」という物価の安い海外で暮らす20~30代日本人を取材しており、彼と知り合ったのも取材がきっかけだった。

その彼、棚橋さんは失踪する1ヶ月前、今年7月に『外こもりのススメ』(幻冬舎刊)という外こもり生活をするためのマニュアル本を出している。

まさか本を出して1ヶ月も経たないうちに自分がこのような形で失踪するとは想像もしていなかっただろう。

5日、棚橋さんが自宅マンションを出た45分後、ハーフパンツに野球帽姿の男性が彼の部屋に侵入したのが防犯カメラに映っている。

その不審な男性は約15分間、棚橋さんの家にいたことが分かっている。だが、部屋からはノートPC2台がなくなり、部屋は荒らされていた。

棚橋さんが何らかの事件に巻き込まれたのは、ほぼ間違いない。

しかも、8月9日にはバンコクから車で2時間ほどの場所にあるカオヤイ国立公園内の道路脇に日本人らしき身元不明の遺体が発見されている。

現在、鑑定中ゆえこの遺体が棚橋さんなのかは不明だが、その可能性をタイ警察は否定していない。

しかも、その遺体が発見された現場とバンコクの間にはアユタヤという街ががあるが、この市内のガソリンスタンドのゴミ箱からは棚橋さんの腕時計と自宅の鍵、さらに凶器と思しき特殊警棒が一緒に発見されている。

また、棚橋さんが失踪直前に電話をしていた相手とされる知人の日本人男性が5日深夜の飛行機でバンコクを離れたことが分かっている。

そればかりか8月7~10日にかけて、名古屋市内ATMで棚橋さんの預金口座から現金が引き出されていたことも発覚。

事件に関する情報は次々と出ているが、棚橋さんの行方は分からないままだ。

ミステリー小説やサスペンスドラマのような展開にメディアでも注目を集め始めている今回の事件。

だが、彼を知る人間としては、可能性は低くても発見された腐乱死体が彼とは別人であり、棚橋さんの無事をただ願うばかりだ。

カトマンズの外こもり族 [外こもり]

ネパールにも「外こもり」の日本人っているんです。

「外こもり」を知らない人に簡単に説明すると、「物価の安い海外に長期滞在し、ダラダラと特に目的もなく過ごしている。ただし、旅行ではないため、移動することはほとんどない」といった人々のことです。

いわゆるバックパッカーなどの旅行者とは一線を画する外こもり族。こういう人たちはもともとバンコクに多くいたんですが、最近はカンボジアやここネパールなど各地に広がりを見せているんです。

とはいえ、10年前にはほとんど見かけなかったため、彼らの出現はここ最近のこと。日本が格差社会や下流などと叫ばれて、外こもり増加の傾向はより顕著になってきています。

「日本だと安い給料で生活も苦しいし、肩身が狭い思いをするけど、海外ならそんなことを気にしなくていいから」

これはカトマンズで会った、外こもり中の日本人のコメント。彼は日本でフリーターをしては貯めたお金でネパールに来ている生活を繰り返しているそうですが、「東南アジアよりも物価が安く、外こもりに適している」と言ってました。

確かに、その通りかもしれません。ネパールはアジアの最貧国のひとつだし、それでありながらヒマラヤを要する観光立国なので、それなりに暮らしやすい。日本食が恋しくなれば日本料理屋だっていくつもあります。今、私がいるネットカフェの徒歩5分圏内にも7~8件の日本食レストランがあるほどです。

おまけにケータイ電話も使え、生活にもさほど不便さは感じられません。ゆえにネパールにも外こもりが増えているのでしょう。

おまけに最近は語学留学する日本人も増加。まあ、留学といっても外こもりの人と中身的には大差変わりません。英語と違い、現地に残らない限りはあまり役立つこともないですからね。

でも、毎度のことながら、そういう人たちと接すると羨ましいと思うんですよね。きっと僕のメンタリティってやつは外こもりに適しているんでしょう。

どうも批判的になれないし(笑)。

けど、まだ取材中ですが、これまで1年あまり多くの外こもりたちと話して感じたのは、今後こういう日本人がますます増えていくだろうなっていうこと。今はまだ社会現象ってほどじゃありませんが、近い将来そう言われる日が来るかもしれません。

明日はカトマンズからポカラという街に移動の予定。ここも外こもりが多い場所なんで、どんな外こもりたちがいるかちょっと楽しみ。

あまりの居心地さに人間が堕落する街とも呼ばれているそうなので、自分が堕落しないように気をつけなければなりませんが(苦笑)。


外こもり族1 [外こもり]

僕が取材した『海外で引きこもる日本人=[外こもり]族の生態』という特集が今週発売の週刊S誌に掲載されたんですが、自分の記事にしては珍しく反響があるようです。

僕のところにもいろんな声が届いていて、ホントうれしい限りです。

反響があるのは良くも悪くもうれしいもの。数年前、2ちゃんねるのあるスレッドで僕の書いた記事が取り上げられたことがあったんですが、「あの2ちゃんで内容はどうであれ、俺の記事についての書き込みが載ってる!」と喜んだものです。

ちなみに記事掲載後、このブログの読者はいつも3~4倍にアップ。コメントを書き込んでくれた方もいましたが(コメントどうもです!)、どうやら「外こもり」という言葉をキーワードに検索をかけて、たどり着いた人のようです。

というわけで、「外こもり族」について少し話そうと思います。

彼らは、まず「バックパッカー」ではありません。バックパッカーはあくまで旅をメインにしていますが、「外こもり」は旅が目的ではないんです。

日本より物価が安く、かつ居心地のよい場所を求め、そこに長期滞在をする。そして、金が残りすくなくなったら、帰国して数ヶ月~半年ほどバイトをして海外に行く。ただし、女性は派遣社員や契約社員という人がほとんどで、契約期間が終わって海外に、というパターンが多いようです。

週刊Sではタイ、バンコク市内のカオサン地区で取材しましたが、ここは本当に長期滞在の日本人が多いですね。3ヶ月~半年単位で滞在し続ける「外こもり」をはじめ、彼らより1度の滞在期間が短い「プチ外こもり」、一応日本で仕事をしている状態で休みを利用して数日~1週間程度いる「外こもり予備軍」など、ひと言で「外こもり」といってもいろいろいます。

また、バンコクのカオサンが彼らの聖地と呼ばれていましたが、今は他の場所で外こもる人も増加中。例えば、同じタイでもチェンマイ、カンボジアはプノンペンやシュムリアップ、ベトナムのホーチミン、マレーシアのクアラルンプールなど東南アジアでもこれだけあります。

どちらかというと、島やビーチなどリゾート系の場所よりは都市部を好む傾向にあるよう。基本的に外こもりの人は「海外にいても日本で暮らしているような生活の便利さ」を求める人が多いんです。あと、街の雑踏みたいな雰囲気を好むんでしょうね。短期なら自然の多いところのほうがよくても、長期だと街にいるほうが落ち着くようです。田舎より東京のほうがいい、みたいなもんでしょうか。

けど、慌しい都会でも日本違い、どこか時間の流れがゆったりしている。一見、矛盾した空気が異国の街には漂っているんです。現地人も昼間からダラダラしている奴は多いから他人の目を気にしないでいいし、何もしないでムダな1日を過ごしても誰から文句も言われません。

友人や知人、周りの編集者などに「こういう人たち、こういう生活をどう思うか」と聞いたところ、約半分の人は「うらやましい」と答え、残り半分の人は「何がいいのかわからない」とまったく興味を示さず、理解もできない様子でした。

まあ、賛否両論ってことでしょうね。でも、自立しているので、その点では「引きこもりよりはよっぽどいい」とみんな答えていました。とはいえ、引きこもりも外こもりも根底ではつながっている部分があり、まったく別の話というわけでもないんですけどね。

僕自身の考えとしては、
①まず外こもりをするには定職を捨てる覚悟が必要。

仕事に生きがいを感じている人、仕事が楽しいなどと思っている人はもってのほか。逆に仕事に対して、「ただ生活の糧を得るためだけに働いている」というスタンスの人、要は仕事の優先順位が低い人はある意味、外こもり予備軍です。

②次に結婚願望も捨てなければなりません。

外こもりになる場合、奥さんと子供がいる人なんてまずいません。いてもほぼ全員、離婚しています。つまり、独身でないと毎日日曜日みたいな気ままな暮らしは許されません。ただ、現地の女性と籍は入れなくても内縁関係になったりするケースはタイ在住の中高年の外こもりに目立ちますけど。なお、女性の場合は自分が外こもりでも結婚願望を捨てる必要はないかも。実際、結婚を機に外こもりを卒業する人っているんです。

③あと、友人や両親を捨てる覚悟も必要。

「外こもり」って生き方を日本で普通の社会生活をしている人にはなかなか理解してもらえません。両親は「日本に戻り、就職して普通に生活しろ」などと絶対言うでしょうし、学生時代の友人にしてもサラリーマンと外こもりでは世界が違い、話も考え方も合わないはず。特に外こもりの方には元サラリーマンなど社会人経験のある人がほとんどのため、他の人には「落伍者」や「負け犬」と見られがち。だから、あえて連絡も取ろうとせず、日本での友人知人とは疎遠になるって人が多いようです。

楽な生き方かもしれませんが、その代償もやっぱりあるんですよね。

まあ、興味がある人は連休などを利用し、数日~半月程度の外こもり体験から始めてみては。期間は短いですが、それだけでもずいぶんリフレッシュになりますよ。そのくらいなら社会復帰もちゃんとできますしね。

稀に短期間でもハマっちゃう人はいますけど……。


外こもり取材4 [外こもり]

気づけばもう帰国の日。

夜発の便なので残された時間は7時間ちょっと。

早いもんですなぁ。1度トランジットで1時間だけの入国っていうのはありましたが、それを除くと今回の5日間の滞在は僕にとっての最短記録。まあ、ツアーなら普通3泊4日とかだから、それに比べりゃまだ長いですね。しかも、仕事で来ているんですし(苦笑)。

取材のほうは今日もこれから何人かに聞く予定ですが、とりあえずは順調な感じ。問題は自分で撮っているデジカメ画像くらいでしょうか。まあ、多少ブレていても後で編集加工ができますし、何とかなるでしょう。便利な世の中になったもんです。

さて、外こもりの方たちをたずねて訪れたバンコク、カオサンの安宿街。彼らはこっちで一体どのようにして毎日を過ごしているのか。たぶん、知らない人のほうが多いのではないでしょうか。そこで、ある外こもりA氏の1日を紹介します。

11:00 起床(もちろん目覚ましなどはセットしない)
12:00 シャワーを浴び、ボーッとする
13:00 宿の近くの屋台で約25バーツ(約70円)のぶっかけ飯の昼食
14:00 昼食後、ちょっと散歩をして宿に戻り、テラスで読書や宿仲間と談笑
18:00 お腹が減ってきたので宿仲間とこの日、2度目の屋台へ。
     4人で安いチャンビールの中ビン5本とおかず5品をワリカン
     (1人約100バーツ=約280円)
21:30 宿に戻り、再びテラスでまったり
23:00 部屋に戻って宿仲間とおしゃべり
03:00 なんとなく眠くなってきたので、そのまま就寝

なんて1日です。いかがでしたか?
「うらやましい」、「ちょっとアリかも」などと思った方、あなたは間違いなく外こもり予備軍です。

見てのとおり出費は少なく、50万円もあれば1年は過ごせます。だから、外こもりが多く、増加の一因となっているんです。でも、外こもり全員がこういう暮らしをしているわけではなく、フトコロ具合に応じてさまざま。1日2500円の生活をしている人もいれば、5000円の暮らしをしている人もいました。

これがインドやネパールなどさらに物価が安い国なら出費は2分の1。プラスアルファで30万円あれば1年生活できるんです。

確かに、こんだけ安けりゃ外こもった生活が快適と思うのも無理ないかも。
まあ、長い人生の1~2年ならいいかもしれません。これから大学は春休みだし、そういうのに目覚めちゃう連中もいるんだろうな。

大学を休学→辞めたという人もいましたが、外こもりもバックパッカーも共通して言うのは「ちゃんと卒業くらいしといたほうがいい」。というわけでこの春、旅人デビューする学生たち、旅にハマッても学校は卒業しときましょう。

たとえ僕みたいに4年で卒業できなかったとしても。


外こもり取材3 [外こもり]

バンコク、カオサン滞在も4日目。

10日や2週間などの日程で訪れるプライベート旅行と違って帰国は明日。取材だから仕方ないんですけど、正直まだ帰りたくないなぁ(苦笑)。

昨晩は外こもりをはじめ、多くの旅行者たちと酒を酌み交わしながらの座談会(というか結局ただの飲み会になってましたが)。で、改めて感じたのは外こもりだけでなく、バックパッカーも仕事を辞めて旅に出たり、日本では短期のバイトで金を貯めては旅行する、というライフスタイルの人の多さ。みんな「旅に出てまだ1ヶ月しか」や「今回は2ヶ月の予定だから短いですよ」などと当たり前のように言います。

長期旅行の経験がない人、せいぜい1週間程度の連休しか取れないサラリーマン諸氏からしてみれば、「1ヶ月や2ヶ月も旅に出て短いとは何だ!」とおしかりを受けるかもしれません。でも、旅人にとっての1~2ヶ月というのは感覚的に本当に短いんです。たぶん、普通の人にとっての1~2週間ってところでしょうか。

しかし、毎日特に何をやるわけでもないんですけどねぇ。ある外こもりの人は「毎日が日曜日みたいなもの」と話し、現地購入したプレステとテレビを宿に持ち込み、ゲーム三昧の日々を過ごしていたそうです。他にも1日中ギターを弾いている人、なぜか子供向けのぬり絵に一心不乱に描いている人など「そんなんで1日退屈しないのか」という日々を過ごしていました。

けど、彼らに言わせると退屈じゃないんですよね。僕も昔旅行していたころ、1日中民族楽器の太鼓を叩いて過ごしたことがありますけど、全然それで過ごせちゃうんです。よく言えばスローライフ、悪く言えばただのダメ人間なのかもしれません。

とはいえ、彼らは自分で稼いだお金で旅に出ているんですし、ニートや親に依存している引きこもりよりはいいはず。ニートも外こもりの人もまずは外こもりになって、自立への第一歩にすればいいと思うんですけどねぇ。


外こもり取材2 [外こもり]

バンコク、カオサンに着いて3日目の晩。

外こもりの日本人が集う“聖地”だけあり、多くの人が外こもっています。

なかでも今日は、とりわけ外こもりたちが多いカオサン・トラベラーズロッジという日本人宿。3年半ほど前、プライベート旅行の際に数日滞在したことはありますが、改めて思うのは泊まっている人のキャラが濃いこと。日本では出せない素の自分をさらけだしている人が多いようです。

ただし、外こもりの方は宿からほとんど出ない人がほとんどで、1日中ゲストハウスの敷地から出ない人、せいぜい行っても近所のコンビニくらいとやはりこもっているよう。でも、宿が快適で、自分と同じような人もいるから話して相手にも困らない。ゆる~い居心地いい空間に取材者である僕自身もなんだかハマッてしまいそうです(笑)。

現地はただいま夕方の6時過ぎ。毎晩、宿の1階で酒盛りをしているとのことなので、今晩は酒を酌み交わしながらの座談会を開いてもらうつもりです。

それにしてもあの雰囲気は自分にとって麻薬のよう。すでに帰国は明後日の晩に迫っていますが、気分的にはもうちょっといたいなぁ。

外こもりと言われてもいいから(笑)。


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